欧州を襲う熱波は、エアコンによる消費電力を急増させる一方で、原子力発電所の稼働に影響を与えており、需要と供給の両面から電力網を圧迫している。加えて、一部の地域では気候変動によって季節的なパターンが変化し、需要への対応がさらに難しくなっている。
トランジスターの微細化が物理の限界に近づく中、IBMはトランジスターを2層に積む新チップを発表した。爪サイズに約1000億個を集積し、処理は最大5割増、消費電力は最大7割減という。量産は半導体メーカーと組んでこれからだが、ムーアの法則を10年以上延ば ...
記録的な熱波に見舞われた欧州で、冷房需要が電力網を限界まで押し上げている。皮肉にも、その需要を支えるはずの原発が、暑さで足を引っ張られている。フランスでは6月23日に気温が44℃を超え、冷却に使う河川の水温が上昇。1基が停止し、複数の原子炉で出力制限 ...
成層圏に太陽光を反射する粒子を散布して地球を冷却することを目指す太陽地球工学は、技術的にも、ガバナンス的にも難しい課題を抱えている。実質的な「手順書」が公開されれば、個々の国や主体が単独で地球工学に踏み切り、その使用を「当たり前」にしかねない。だが逆 ...
宇宙の物質の83%を占めながら、姿を見せないダークマター。その有力候補「WIMP」を、巨大なキセノン検出器が地下深くで探し続けてきた。だが、検出器が高感度になるほど、この「ニュートリノの霧」が本命の信号をかき消す。それでも科学者は諦めず、探索の場をア ...
火山の噴火を模し、成層圏に微粒子をまいて太陽光を跳ね返す——地球を冷やす「太陽地球工学」の研究が、コンピューター・シミュレーションの段階を超え、実際にどう実行するかを問う工学の段階に入りつつある。高高度機の設計や、まく物質の選定が具体的に動き出した。
米AIスタートアップ、サブクアドラティックは、約10年にわたりLLMの進化を阻んできたボトルネックを解決したと主張する。新モデル「SubQ」はトランスフォーマーの中核を捨て、最高水準のモデル並みの性能を保ちつつ高速・低コストになったという。第三者の検 ...
ホワイトハウスはこの春、アンソロピックのAIを脅威と呼び、夏には改良版の「Fable」に輸出規制をかけた。だが、その対応は安全策というより場当たりに見える。アクセスの遮断は、防御に使う研究者の手を縛り、安価な中国製モデルへの流出を促しかねない。
米国企業が製造した5G基地局となる飛行船が8月に日本に到着し、5G基地局としてのテスト運用を開始する予定だ。成層圏にとどまってサービスを提供する同飛行船は人工衛星に比べて、打上げコストや電波の送信エネルギーの点で有利となる可能性がある。
ゾウが出没しやすい地域では、地上パトロールからの警告が村や農場などの居住地域に届くまで数時間かかることがあり、被害の多くを防ぐことができていない。こうした状況を受け、州の森林局やNGO、地域住民が連携し、対応時間や警告時間を数分、あるいは数秒にまで短 ...
脳に電極を埋め込み、麻痺した人が再び「話す」力を取り戻す——そんなBCI(脳コンピューター・インターフェイス)の臨床試験が急増している。電極を埋め込まれた人は2024年から倍以上に増え、約150人に達した。だが恩恵を受けられるのは誰か、デバイスはどれ ...
ストライプ、アンソロピック、オープンAI財団、ビル・ゲイツ——。豪華な顔ぶれが5億ドルを出し合い、風邪とインフルエンザの根絶を目指す非営利団体が動き出す。「技術的には可能でも商業的動機がない」領域に、慈善資金で挑む。 by Antonio Regalado 2026.06.25 ...